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株式会社タイムカプセル社

 

最近、「株式会社タイムカプセル社」という本を読みました。

「株式会社タイムカプセル社」は、喜多川泰さんが書いた本で、主人公の英雄が人生をやり直すために、未来に手紙を届ける会社で働く話です。英雄は45歳で仕事も家族も失ってしまい、どん底の状態から物語が始まります。そんな彼が、「株式会社タイムカプセル社」というちょっと変わった会社で働くことになるのです。

この会社では、未来の自分に宛てた手紙を数年後や数十年後に配達するという事業をしています。でも、英雄が配属された部署は「特別配達困難者対策室」という、普通には手紙が届けられない人たちに、直接手紙を届けに行く仕事でした。

物語の中で、英雄は上司の海人と一緒に、大阪、北海道、東京、ニューヨークといった場所を訪れて、手紙を届けていきます。各地で手紙の受取人に会うたびに、英雄はその人たちの人生に触れ、自分のことも振り返るようになります。

最初に大阪で手紙を届けた時、受取人は未来のことに対して不安を抱えていました。その姿を見て、英雄も自分自身が同じように不安を感じていることに気づきます。次に北海道では、受取人が過去の自分に戻りたくないという思いを持っていて、手紙を受け取ることを拒んでいました。でも、その手紙が彼を救うきっかけとなり、過去と向き合う大切さが描かれています。

物語の後半、英雄はニューヨークでの配達を通じて、さらに自分の本当の気持ちに気づきます。彼は、自分が何を求め、何を大切にしているのかを理解するようになり、自分も未来に向かって生き直す決意をするのです。

 

この本のテーマは「人生はやり直せる」ということです。どんなに失敗しても、また新しいスタートを切ることができるんだと感じました。英雄の旅は、他の人の手紙を届けるだけではなく、自分自身の過去と未来に向き合う旅でもあります。

読んでいて、自分ももし未来の自分に手紙を書くとしたら、どんなことを書くだろう?と考えさせられました。夢や希望を持ち続けること、そして過去の自分を否定せずに、前に進む勇気を持つことの大切さを教えてくれる作品です。

                                             N.K

 

 

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