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東京五輪真っ只中にこれを書いています。コロナ禍での五輪開催には賛否ありましたが、このブログが掲載される頃にはなんとか無事終わっているでしょうか。選手の方々の長年の努力には敬意しかありません。

個人的にオリンピックで楽しみなのは、陸上競技です。小学生～高校生まで真摯にとはいえませんがそれなりに競技に取り組んできた私。大会前に、当時陸上をやっていた学生たちのバイブル「陸上競技」という雑誌を眺めていました。そこに、ある有名指導者の記事が。「大会前日は練習を流すのではなく、ある程度の負荷をかけておくこと」「当日は朝風呂にでも入ってリラックスを」。

「そうか！」一流選手と凡人の差は、単に練習量の違いや努力・才能の差だけではなく、大会前の過ごし方にもあるのだと都合よく解釈し、「ありがたや」とばかりに試してみましたが…結果は言わずと知れていました。前日の疲れが尾を引いただけでなく、朝風呂も気持ちよすぎて入りすぎてしまい、走る前から疲れてしまったのでした。

　振り返れば、世の情報に対するリテラシー意識が希薄だったあの頃（今もですが）。知る人ぞ知る、「睡眠学習枕」に憧れた遠い過去も思い出します。母親に全力で阻止され、なんとか購入までには至りませんでしたが、当時の宣伝広告には魅力的な言葉がいっぱい。

「寝ている間に差をつけろ！」

「この枕一つで、眠っているうちに何でも覚えられる驚異の学習法！」

「レム睡眠とノンレム睡眠がどーした、こーした！」（今なら間違いなく、誇大広告？）

それから数年後、偶然「ちびまるこちゃん」の作者のエッセイにも「睡眠学習枕」のエピソードがありました。彼女はばっちりゲットしたものの、数回使用しただけで押し入れに葬られ、支払いだけが残った、とのこと。笑えませんでした。

ある職場の人たちと（リサーフのスタッフの名誉のためにも、現在の職場ではないことをお断りしておきます）そんな話で大いに盛り上がったことがあります。「某美人女優プロデュースの高級美顔器を購入したものの、使い方が複雑で数回使ったまま放置」「子どもの英語の教材を数十万出して購入したものの（もちろん３０数回分割）、開封すらしないまま棚の奥にほこりをかぶっている」「３日で使わなくなった健康グッズ」などなど。まあ、それぞれのエピソードが出てくる、出てくる！

　そういう失敗があるからこそ？美魔女にも教育ママにも健康オタクにもなることなく、私も陸上選手はおろか、未だに○○式記憶法などをこっそりスマホで検索する程度で現在に至ります。結局大切なのは「現実的な思考」と「日々の積み重ね」、ということなのでしょう。でもなんだかちょっとつまらない気も…（そして失敗は続く）。　　　　　　

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